朝ごはんを食べるか食べないかということだけで、汗のかきやすさが変わるということをご存知でしょうか?
☑そもそも、汗をコントロールしているのは?
ということを考えてみると理解できることです。
汗を出す信号は自律神経の交感神経が出しています。
多汗症の人はほぼ交感神経の異常興奮が原因であり、副交感神経が優位になる就寝中は日中のように汗が大量に出るということがほとんどありません。
なので、交感神経が異常に興奮しないような生活スタイルを目指せば、汗が大量に出て困るということが軽減されるということです。
では、朝食を食べる・食べないが交感神経の働きにどう影響するのかについて紹介します。
朝食を食べることで、体内リズムを整えることができる
朝ごはんはちゃんと食べましょう!!
朝ごはんを食べる子は勉強ができる。
というようなことを子供の頃に何度も聞いたことがあるかと思います。
これは脳の栄養となるブドウ糖を補充しておかないと、お昼までにエネルギー不足で頭が回らないからだという理屈です。
この考えとは別に、汗については自律神経のコントロールが大事になるわけですが、寝ている間は副交感神経が優位になっています。
朝、目覚めて朝日を浴びたり、朝食を食べることで日中の活動の準備ができます。
日中の活動の準備というのは、交感神経優位への切り替えです。
胃袋の中に食べ物を入れるというのは、体が”起きたよ!”ということを認識するためにすごく大事なことです。
寝ながら食べる人っていないですよね(笑)
それでもって、エネルギー補充をすることでお昼までの活動準備が整うわけです。
また、就寝中は思っている以上に体から水分が抜けてしまいますので、朝に水分補給するということも大事ですね。
自律神経は体内リズムに大きく影響し、逆に影響されます。
なので、交感神経と副交感神経の切り替えをスムーズにして体のメリハリがつくという点で朝ごはんを食べるというのは大事であり、無駄な汗を大量にかきにくくするというわけです。
朝食を食べているのに汗が大量に出てしまう原因
朝食はしっかりと食べているけど、日中の汗がとまらないという人は他に原因がないか考える必要があります。
朝食を食べるのは大事ですが、それだけでは自律神経がしっかりと整うとは言い切れません。
他には、睡眠、ストレス、栄養素、食事の時間、運動など色々とあります。
汗をかきにくくするための食材選びも大事ですし、ストレス発散に軽い運動をするのも時には必要です。
原発性多汗症と呼ばれるような原因不明の多汗症もあり、遺伝性も疑われているものの、遺伝だから仕方ないとあきらめないようにしてください。
遺伝性と言っても、ただナイーブで自律神経が乱れやすい体質・性格なだけかもしれません。
そうであれば、対処の仕方も考えようがあるはずです。
朝食をとるというのは、1つの手段でしかありません。
自分の性格を客観的にみて、今の生活スタイルがどうなのかを見直すこともトライしてみてください。
ボトックス注射をすればいいとか、手術を受ければよいということだけが治療ではありませんから。