日頃から運動をよくする人と、そうでない人では運動をあまりしない人の方が体臭が強くなる傾向があります。
その理由が能動汗腺の機能低下です。
全身には200~500万個の汗腺があるのですが、すべての汗腺から汗が出ているわけではなく、汗を出しているのはそのうちの一部です。
汗を出している汗腺を能動汗腺と呼びます。
日本人だと能動汗腺は平均して230~250万個あると言われています。
特に乳幼児期の生後2~3年くらいのあいだに、能動汗腺の量が決定し、生涯にわたってその量は変化することがありません。
ですが、大人でも普段から運動をせず、汗をあまりかかない人だと汗腺が「汗をかく必要はない」と判断していまい徐々に能動汗腺の機能低下が起こります。
決して能動汗腺の量が減ったりするわけではないのですが、分泌する汗の量が減ってしまうのです。
汗を出す量が減った能動汗腺が増えるとアポクリン汗腺からの汗がネバネバになる
能動汗腺の機能低下が起こると、汗をかく量が減ってよいじゃないかと思うかもしれません。
実際、サラサラの汗を出すエクリン腺からの汗の量は減りますし、アポクリン汗腺からの汗の量も減ります。
しかし、汗に含まれる脂質やたんぱく質、ミネラルの量などには大きな変化がないため、より濃いネバネバした汗がアポクリン汗腺から出やすくなります。
ネバネバした汗は皮膚表面に留まることで細菌の繁殖を助長してしまいますので、体臭がきつくなるというわけです。
特にアポクリン汗腺は脇に多く集中して存在しているため、ニオイが強くなって「ワキガかな?」と思ってしまうようになる可能性もあります。
日本人に比べて寒い地域に住んでいる欧米人たちは、体臭がキツイというイメージを持っているかと思いますが、その理由は能動汗腺の量が日本人の7~8割程度しかないからだとも考えられます。
能動汗腺を活発に保つ習慣
汗をかくというのは清潔感がないように思えますが、汗をかく量が少なくなって体臭が強くなってしまうと、余計に清潔感が感じられなくなるので、適度な汗は大事。
運動することが難しいのであれば、毎日お風呂に浸かって汗をかくというのも良い方法です。
それでも、ワキガかな?
どうやってもニオイが気になって仕方がないという人は、切らずに治すミラドライという方法もあります。
ミラドライはリスクが少ないため多くのクリニックでも採用し始めている多汗症・ワキガの治療法ですが、保険適用されないため費用が高額になってしまうというのがデメリットです。
ですが、クリニックによって費用は10万円以上も差があるので、安くて経験豊富なクリニックを探しましょう。
別記事ではおススメのミラドライが安いクリニックも紹介していますので参考にしてください。