これから就職活動を始めるという女性も、今働いている職場では不都合があって転職を考えているという女性の中には一番の悩みは自分が「多汗症」であるという人もいます。
多汗症であるが故に選ぶ仕事の種類に制限がかかるのではないか?
できるだけ、人と接することの少ない職業を選ぼう。
そう考えてしまいますよね。
しかし、日本には何らかの汗の病気で悩んでいる人は600万人いますし、その内、多汗症でなおかつ難治性であるとされる人は60万人以上だとも推測されています。
これは、様々な病気のなかでもポピュラーな部類に入ると言えますし、あなたが思っている以上に周囲には多汗症の人がいるということです。
なので、自分がやりたいと思った仕事に対して「多汗症であるから」という理由で諦めるのはもったいないということです。
それぞれの職業の現場には、たとえ多汗症であっても仕事をしている人達がいるんです。
彼女たちがどうやって対処しているのか。それらを知ることで、あなたの就職活動に1つ活力を加えることができれば幸いです。
目次
就職活動の仕事選びは自分のやりたい仕事を!
あなたは今どんな仕事に興味を持っているのでしょうか?
やりたいことって何でしょう?
大学や専門学校で学んだことを活かせる職業に就きたいのか、あるいは全く別の興味ある仕事を見つけたのか。
いずれにしても、多汗症という悩みを全く無視して選べる仕事はほとんどないかもしれません。
しかし、だからといって、やりたいことを諦めるというのはすごく残念です。
医療関係、アパレル、手芸、調理師系、事務仕事など、どのジャンルにも多汗症と向き合いながら何らかの工夫をして仕事を頑張っている女性はたくさんいます。
それに、体の悩みは多汗症だけじゃありません!
人には言えない病気やコンプレックスを抱えながらも、ポジティブに仕事をしている女性は多く、また時には周囲に打ち明けて協力してもらいながらも毎日を送っている人だっています。
人って心は優しいものです。
お互いの助け合いで成り立っているのが、この世の中じゃないですか。
あなただって、誰かを助けたり。困っている人がいれば手を差し伸べたりするでしょう。
だから、もしも就職した先で自分の対処だけではどうにもならないことがあったら、助けを求めたっていいんです。
多汗症だから制服のある仕事はダメだなぁとか、人と接することが多いと迷惑をかけてしまうなぁとか、将来的にも少し暗い気持ちになったり、落ち込んだりしているかもしれませんが、大丈夫です。
そうやって、周囲への迷惑を懸念しているあなたはきっと優しい人なんです。
本当のあなたのこと、誰かがちゃんと見てくれています。
タオルやハンカチでこまめに拭く
実際、多汗症で悩む女性は仕事でどのような対策をとっているのか。
一番多いのは、タオルやハンカチで汗を拭くことです。
とにかくお金もかかりませんし、確実です。
もちろん、不都合な面は色々とあるかもしれませんが、それは割り切っている人も多い。
脇パットを利用し、インナーにシャツを着る
これも定番対策法の1つですね。
制服のある仕事なら、制服の下にインナーとしてシャツを1枚着ておけば、一番上の制服に汗シミができにくいです。
また、脇汗が多いという人は脇パットがあると良い。
こまめに制汗剤を利用する
制汗剤もまた有効な手段の1つと言えるかもしれませんが、その効果についてはまちまちですね。ドラッグストアで手軽に手に入るものから、ネットでしか購入できないものまで種類はたくさんあります。
とりわけ、脇汗がひどくて困っている。
市販の制汗剤は色々使ってみたけど、気持ち安めにしかなっていない気がするという人もいるかもしれないですね。
しかし、ものによってはかなり強力に汗を止めてくれる商品もあるので、知らない人は試してみよう。
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使ってみた人の90%はリピーターとなっているそうです。
薬による治療を試してみる
多汗症に唯一医療機関で認可されている薬はプロバンサインというものです。
その辺のドラッグストアなどで購入できるものではなく、診察を受けて処方箋を書いてもらわないともらえない薬です。
デメリットとしては、病院に通わないといけないことですね。
時間的制約を強いられるため、なかなかこの選択をする人は少ないかもしれません。
一方、市販の漢方薬を利用している人も多少いるようです。
漢方薬はプロバンサインと比べると、効果が出る出ないが顕著ではありませんし、費用対効果が難しいかもしれません。
しかし、人によってはかなり効果が出るということもあるので、興味があれば試してみよう。
手術などの治療を検討する
最終手段としては手術をするという選択肢も1つです。
問題は金銭的な面と、代償発汗のリスク。
金銭的にはクリニックにもよりますが、治療費が30万円くらいかかってしまうこともありますし、手掌多汗症の手術の場合、手汗を止める反動でその他の部位(顔や首、胸など)の発汗が増大してしまうという代償発汗が起こることがあります。
というよりも、限りなく何らかの代償発汗が起こると考えておく方がよいかもしれません。
それでも、仕事の内容によっては手汗を止めることの方が代償発汗が起こるよりもメリットが大きいというのならば、クリニックに相談しに行ってみるとよい。
ただし、クリニック選びは実績の豊富なところを選んでおきましょう。
手術以外の方法としては、ボトックス注射、イオントフォレーシス、ビューホットなどもあります。いずれもクリニックにて治療を受けることになりますが、それぞれにメリット・デメリットはありますので、お金、時間、リスクを考えて自分に合った方法を選択しましょう。
まとめ
以上のように、多汗症の女性が仕事をする時には、症状の度合いなどに合わせて各々が工夫をし対処しているようです。
それに、多汗症でなくても多くの女性は脇汗などによる服の汗シミ、臭いに注意していますよね。
あまり過敏にならずとも言いにくいですが、多汗症を理由に希望の就職先を断念するということのないよう願っています。