おもちゃの嘘発見器、本気で使えるもんなの?
そんな疑問がおありでしょうか?
本格的なものと比べて価格も手ごろですし、さまざまなショップで取り扱っているため容易に入手できます。
こんな感じのものですね。
しかし、数千円程度の機械で本当に嘘が暴けるのか?
きっと、あなたには誰か尋問したい人がいるんでしょうね( *´艸`)
ここでは、一般的な嘘発見器の仕組みとともに、おもちゃレベルの嘘発見器でどれくらいの真実を見抜けるのかについても見ていきます。
嘘発見器の仕組み
噓発見器といえば、汗を感知して反応していると思っている人も多いのではないでしょうか。
実は違うんですよね。
一般的に刑事事件などで使われている嘘発見器は、非常に専門性の高いものでポリグラフと呼ばれています。
ポリグラフの仕組みは、皮膚の電気反応をはじめとして、心拍、呼吸、血液といった複数の自律神経系の生理反応を測定することで嘘を暴く機械です。
人間は、嘘をつくときに緊張するため、汗をかいたり、呼吸や心拍などに変化が出てきたりしますね。
噓発見器はこのパッと見では分からないような些細な変化を感じ取り、振り幅が大きいときに嘘と認定しています。
嘘発見器は微弱な電気信号(反応)をキャッチしている
人間が嘘をつくときの些細な変化をキャッチするためには、心理的な動揺による発汗を判定するわけですが、汗の量を直接測定することは簡単ではありません。
なので、通常は発汗時に皮膚表面で発生する微弱な電気信号を記録することで判定するのです。
具体的には、皮膚に貼り付けた2枚の電極から電気信号を拾い、その電位変化もしくは電気抵抗を記録することで、心理的な動揺を探ることができます。
一般的に嘘発見器で手を使う理由は、手のひらの発汗がかなり正確にキャッチできるからです。
嘘発見器を使った診断の進め方
ポリグラフを利用する場合、対象者に接続してからしばらくの間、会話形式で話を進めていきます。
最初は警戒されないように、普段の生活などについて話をする。
というか、噓発見器はを使う時点で尋問される側も身構えますけどね(笑)
その後、肝心の質問内容に関するキーワードを随時増やしていきます。
特定のキーワードで体調の変化が著しい場合や、質問の一部で激しい生理反応の変化が見られたときなどは、嘘をついている可能性が高いと認定されます。
本気の検査のための準備は着替えや長々とした会話など、煩雑な作業ですが、複数の器官の生理反応を調査することで調査結果の誤差を減らし、さまざまな体質の人で成功率を高めるように工夫しているのです。
質問をするときのコツもあり、当たり障りのない会話で相手の警戒心を解く、徐々に問題のあるキーワードを含み、会話を続けながら何度も生体反応をチェックする、相手が嘘をつかざるを得ないような質問をして、嘘をついたときの反応を見るなどさまざまです。
遊びで噓発見器を使うシチュエーションとはまるでかけ離れています。
おもちゃでも嘘発見器は通用する?
嘘発見器は市販のおもちゃでも登場していますし、中には、単に嘘発見器として使えるだけでなく、嘘をついていたときにはペナルティとして弱い電流を流せるなど、大勢で遊ぶときに使えるような品物もあります。
「あなたは●●さんのことが好き?」
ドキッ!!!!
みたいな(笑)
おもちゃの嘘発見器は、ポリグラフほど大掛かりなものではなく、手に電極を触れさせて質問に答えたときの変化を見るだけのシンプルな仕組みです。
そのため、心拍や呼吸などさまざまな面から判定しているポリグラフよりは、どうしても精度が落ちてしまいます。
また、本気の嘘発見器を使う時には、相手の警戒心を解いてボロを出しやすくしなければなりません。
ポリグラフでも、検査を始める前に依頼者と会話をすることが多く、一人の検査を始めるまでに数十分かかることも珍しくないのです。
しかし、おもちゃの嘘発見器は一人で遊ぶものではなく、何人か集まったときに使うというのが通常でしょう。
夜な夜な一人、嘘発見器のおもちゃで遊ぶ姿を想像すると怖いですが・・・
余興やゲームとして嘘発見器を使うとき、精度の高さを求めて設定を頻繁に変えたり、いつまでも質問を繰り返したりできません。
そのため、おもちゃの嘘発見器はあくまでもポリグラフの仕組みを学んだり、どれくらい嘘が見破れるのかといった遊びで使うのがお勧めです。
ウソをウソとして見破れるか?というゲームですね。
これ、結構盛り上がります。
仕組み自体はポリグラフとよく似ているため、時にはきちんと嘘を見破ることもあります。
ただし、どのような嘘発見器を使っても、嘘がばれないような人も一定数はいます。
嘘発見器の結果ばかりを重視して、友人の主張を聞かないなど、ギクシャクしないように気をつけましょう。
宴会で「噓発見器を持ってきましたぁ!!!」
「イェーイ!!」
と盛り上がるのが定番になると面白いかも。
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余興にはぴったり
このように、嘘発見器はそれほど精度が高いというわけではありません。
しかし、逆に精度が高くないからこそ、宴会などで嘘発見器が動作しても機械の誤作動として片付けられます。おもちゃで相手の嘘を見抜くことは難しいですが、精度の低さを承知のうえで余興などで用いる分には、いろいろな質問ができて盛り上がるでしょうから、興味があれば是非宴会に持ち込んでみてください。
盛り上がること間違いなし!!