汗がアトピーを悪化させるというのはウソ、しっかり汗をかこう

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アトピー

アトピー性皮膚炎では長らく、生活指導として「汗を避ける」ということが慣行されてきました。また、多くの人が汗はアトピー性皮膚炎を悪化させてしまうという認識を持っているかもしれませんが、実はそれは間違った認識である。

アトピーの人こそ、ちゃんと汗をかくことが皮膚炎を拡大させないためにも重要であるということを説明します。


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アトピーで起こる汗の異常

アトピーの人では以下の3つの異常が認められやすいとされます。

  1. 暑さによる発汗反応が遅い
  2. 暑さによりかく汗の量が少ない
  3. 汗の異常が皮疹のない部分でも認められる

この発汗異常のメカニズムは、皮膚近辺にある末梢神経の異常であることが推測されています。

アトピーにより皮膚炎が起こっている部位では発汗神経の末端部分が、皮膚炎による影響で何らかの障害を受けているとされ、これはステロイド治療などによって緩和されることからも間違いない。

アトピーでは健常者と比べると全身で汗が少ない部分と多い部分に差が大きい。

これは、炎症部では汗が少なくなっている代償発汗として、その他の部位で多くの汗が出ているということが考えられる。

つまり、熱放散による体温調節は全体的に見れば問題はないということになる。

アトピーによる炎症部位で汗が少なくなる理由

ほとんどの患者の場合、炎症部位では痒みを伴うため掻いたり触ったりすることが増え、皮膚の角質が厚くなりやすい。

健常人でも、膝、肘などよく擦ってしまう部分の皮膚が厚くなることは経験すると思うが、同じようなことがアトピー部でも起こっていると考えるとわかりやすい。

このように、角質が厚くなった部分では汗孔が角質によって閉塞されてしまっている可能性がある。すると、本来ならば皮膚の外に吹き出るはずの汗が真皮(皮膚内部)に漏れ出てしまうことがある。

汗の真皮内への漏出は、皮膚の炎症を増幅させる恐れがありアトピーの悪化に繋がると言える。


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アトピーで汗が悪者扱いされてきた理由

上記のように、真皮内への汗の漏出が原因となり、アトピーが悪化することから「汗=悪」という構図ができあがってしまっているかもしれない。

しかし、汗の中には抗菌ペプチドも含まれているし、アトピー患者の皮膚バリア機能補助(皮膚の潤い)という点でも汗は炎症の緩和に役立つという考えが主流となっています。

汗をかかないようにすると、皮膚の乾燥が進みやすく痒みも増す。すると、掻きむしることで角質が厚くなり、汗が出にくくなって炎症がひどくなる。

こういうサイクルが回りだしてしまいます。

なので、アトピーの人こそしっかりと汗をかくようにしたほうが、アトピー改善には良いということです。

また、ステロイドによる早急な炎症抑制も併せて行うことが大切です。




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