寝汗がひどい、疑うべき6つの病気

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寝汗の定義というものははっきりとはしませんが、一般的に就寝中に多量にかく汗のことを指します。

健常な人であっても寝汗はかくものであり、特に深い眠りについているノンレム睡眠時には発汗量が増える。これは寝入ってから1時間前後くらいの頃です。

睡眠中にかく汗はこの時間帯が最も多い。

夜中、この頃に目が覚めると汗だくになっていることがあるが、これは異常ではない。

次に汗が多いのは、朝方に続く浅い眠りのレム睡眠時です。

通常はこのレム睡眠時に汗はとまっているのですが、悪夢を見たりしてうなされるようなことがあると、精神的な発汗が伴うことがある。これも異常があるというわけではない。

このように、健常人であっても寝汗はかくので、問題となる病的な寝汗を見極めるのは困難なことが多い。しかし、何日間も気持ちが悪くなるほど寝汗をかいたりする場合は幾つかの疾患や原因を考え、検査をしてもらう必要がある。

中には大病の信号となって寝汗が出ていることもありますから。


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肺結核(感染症)

結核は昔、不治の病とも言われ恐れられた病気で、肺結核の患者の咳やくしゃみなどによって、空気中に結核菌が飛び散り、その結核菌を吸いこむことにより感染します。

しかし、現代の日本では生後1歳未満の内にBCG予防接種を受けるため、ほとんどの人が感染することなく過ごせます。

また、万が一結核に感染し、症状が出たとしても今は治療して治すことができます。

結核に感染すると2週間以上の咳の他、発熱や倦怠感があり、寝汗は特徴的な症状でしたので、昔は寝汗が続く場合にまず結核を疑った時代もあるのです。

近年では免疫力の低下した高齢者に感染者が多く、毎年18,000人以上の人が感染し症状が出ているとされますので、寝汗と咳が続く場合は結核を疑ってみましょう。

結核以外にも、様々な細菌や真菌などによる感染症でも寝汗が続く事はあります。

この因果関係は体内に侵入した外敵を排除するための生態防御機能が働いていることだと考えられており、解熱時には汗が出やすくなりますので、この状態が就寝中に起こると寝汗となります。

また、日本でも1990年代以降、若者の間で増え続けているHIV感染症(エイズ)も寝汗が信号として出る事があります。エイズの感染経路の多くが性交渉によりますので、心当たりがないか考えてみてください。

内分泌疾患

ホルモン分泌の異常による寝汗は慎重に考えないといけません。

糖尿病、甲状腺機能亢進症、そして女性に多い更年期障害です。

健康診断で何か言われたりした記憶がありませんか?


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悪性腫瘍(ガン)

褐色細胞腫、リンパ腫(ホジキンリンパ腫)、病白血病などがあり、いずれも寝汗が代表的な症状として出やすい。また、その寝汗が長期にわたって続くというのも特徴です。

発熱があり、体重の減少が著しいと感じた場合はすぐに病院で検査を受けましょう。

胃食道逆流症(GERD)

海外では寝汗の主要原因として考えられているのが胃食道逆流症です。

これは、胃の内容物が食道に逆流する病気で、胃酸によって食道が荒らされるので吐血を伴うこともある。

主な症状としては、胸焼け、げっぷなど。

寝汗との詳しい関係は明らかではありませんが、胃食道逆流症の人は寝汗が多いのです。

また、1週間以上も寝汗が続いているという人は疑ってもよいでしょう。


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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

自分では全く気付かないので、一人暮らしの人には特に注意してもらいたいのが睡眠時無呼吸症候群です。睡眠の途中でたびたび呼吸が停止する病気であり、肥満体系の中年の男女に多い。

夜はしっかりと寝ているつもりなのに日中にあくびがとまらない。日中の眠気が異常である。という心当たりがある人は要注意です。

部屋にビデオカメラを設置して、就寝中に呼吸が停止していないかチェックするべきです。

また、いびきが大きい人も要注意。

睡眠時無呼吸症候群と寝汗の関係は明らかではありませんが、仮説として、呼吸が止まることで血液中の二酸化炭素濃度が上昇します。

二酸化炭素濃度が上昇すると、生命活動の維持に支障をきたす恐れがあると体が反応し、少しでも体から無駄なエネルギーの放出を防ぐために体温を下げ基礎代謝を抑えようとします。

体温を下げようと汗をかいて調節するため、寝汗がたくさん出るという仕組みです。

太り気味だなぁ、日中に眠気が強いなぁと感じる人は疑ってみてください。

薬物性の寝汗

持病があり、新しい薬を飲む事になった。あるいは、一時的に病院で処方してもらった薬を飲む事になったという時に寝汗をかいた場合は、薬による薬物性の寝汗かもしれません。

解熱剤(風邪薬)、抗うつ薬、糖尿病薬とコリン作動薬(交感神経の働きを促進する薬)も同じく寝汗を出すことがある。

一週間以上、寝汗が続いているという人は胃食道逆流症でなければ薬物が原因の可能性が高い。

コリン作動薬の成分にはベニテングダケのような毒キノコの成分として存在するものもありますので、キノコ狩りに行って、収穫したキノコを食べたという人も気をつけてください。

また、アルコールも発汗を促すため寝汗をかきやすくなります。

その他の原因

女性の閉経に伴う更年期障害の1つとして、寝汗があることを紹介しましたが、他にも妊娠期間中に寝汗がひどくなることがあります。

これも、女性ホルモンの劇的な変化に伴うものと考えてください。

冬に寝汗がひどいという人も多いですが、これは寝巻きや寝具に問題があるケースも少なくありません。電気毛布を使用していたり、寝巻きを2、3枚重ね着していたりすると寝汗が増えているように感じることもあるのです。

あるいは、寝室の換気不足による血中二酸化炭素濃度の上昇も可能性としては否めません。

寝汗は一概に病気のサインであるとは限りませんので、何が原因かしっかりと見極められる事を祈ります。




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